一人一人、ご自分の物語を生きるお手伝いをしたい。
生きることをご自分の意志で選択して
ご自分でプロデュースして良いんだということ。
患者さんお一人おひとりの『物語』を、
こころとからだの統一体として、診療しています。
がんと言う病気は、食生活や睡眠、仕事などのライフスタイルのほか、
さまざまな人間関係に絡むストレスなどが重層的にからんでいると考えられています。
知らず知らずのうちに無理に無理を重ねて来たのかもしれません。
今、どのような病状にあるとしても、まずは、ひと呼吸おいて、これまでを振り返ることは、
今後の治療や生活において、とても重要なことです。
ご相談には、ひとりの人間として、向き合わせていただきます。
「自分らしく生きる喜び」を大切にしたいという方を、医療者として支えています。
がんの大きさが変わらなかったり、転移巣が残ったままだったりしながらも、
本来の普通の日常生活を送っている方が何人もいらっしゃいます。
QOLを保ちながら、自分の人生をいきいきと生きておられます。
「本音で相談できる」医師として、かかわりを持たせていただいています。
まずは、ご本人やご家族の希望をじっくり伺います。
その上で、現状認識を共有します。
当院でのがん治療の基本スタイルは、がんを持っている身体をできる限り「良い状態」にして、
治癒力を引き出すという総合的なアプローチをとります。
ご本人が、少しでも「快適に、ていねいに」人生を過ごせるように医療者として、アプローチします。