SINGA宝塚クリニック|がん治療・統合医療

専門用語の理解Terminology

がん治療 専門用語の理解のために

標準治療 ガイドライン

各種のがんをステージ分類して、ステージ別の治療方法を整理しています。
治療方法には、手術、化学療法、放射線を含めていろんな組み合わせがあります。

治療データを大規模に集め、統計的な整理を行い、広く認められている治療方法が「標準治療」として、がん治療の中心的な病院(基幹病院)で行われます。

大まかにいえば、ステージⅠの初期の段階なら手術。ステージⅢやステージⅣなら、生存率を上げるためにできる治療として、これとこれ、というように。
データの裏付けのあるもの、効果の確認されたものが標準治療として採用されます。

その標準治療を実際に運用するうえで、基本的な決めごとを、判断基準や、手順などを専門家が整理したものをガイドラインと言います。

基本的に治療は、この標準治療とガイドラインを目安にすすめられることになります。

ドクター林の見方

さて、標準治療がそのまま、患者さん個人にとって、必ずベターな選択になるかと言えば、それはわからない、と言わざるを得ません。

同じがんで、同じ進行度でも、お一人おひとりの生活背景が違います。人生のとらえ方も違います。
医学的判断は一つの材料になりますが、最終的には、ご本人の考え方しだいです。

とことんがんの治療を行い、体力がある限りどこまでも手術や抗がん剤で立ち向かうというのもあります。「がん治療をすることが生きることだ」という選択です。最近の有名人の例でいいますと、食道がんとなった歌舞伎役者の中村勘三郎さんのように手術を抗がん剤治療でとことん闘ったというもの一つの例でしょう。

また、治療はそこそこに、残された時間を生涯をかけてやりとげたい仕事やイベントに精力を傾けるという考えもあります。病気のことは忘れて、徹底的に命を燃やすというのもあるでしょう。有名人の例ですと、緒方拳さんは、肝臓がんを持ちながらも最期の最期まで役者として生きられました。

喉頭がんと診断された歌手の忌野清志郎さんは、最期まで歌をうたいたいから、と手術されませんでした。たとえ半年寿命が縮まったとしてもいいから、ということで、自分の命を生きられました。

もちろん、そのためには、それなりの考えの整理とそれをするだけの家族を含めたサポート態勢が重要になってきます。

いずれにしても、人それぞれの「選択」があるということです。標準治療というのは、その中のひとつの例ということでしょうか。

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