SINGA宝塚クリニック|がん治療・統合医療

専門用語の理解Terminology

がん治療 専門用語の理解のために

むくみとたんぱくの低下

がんの病態が進みますと、血液中のたんぱく(アルブミン)が減少します。体の中で、たんぱくの「異化」が亢進されるからです。

身体のたんぱくが分解されて、血液中へのアルブミンの補充が進まず、結果的に、アルブミンが少なくなっていきます。
また、出血もしていないのに、ヘモグロビン(たんぱく質)が減ることもあります。

手足のむくみ症状は、リンパ節転移や、術後の血液循環の不全などに生じる場合の他、進行したがんの場合は、血液中のたんぱく(アルブミン)の減少などが考えられます。アルブミンは、血液の中の水分の量を調節する働きがあります。血液循環の悪いところでは、その浸透圧が低下するので、血管から水分が漏れ、むくみとなって現れます。

また、たんぱく質が足りないと、血管・免疫細胞・筋肉などの組織がスムーズに作られなくなり、体にさまざまなトラブルが起こります。
ですから、血液中のたんぱくを減らさないようにすることは、寿命の延長にとっては大事なことになります。

ドクター林の見方

最近は、玄米菜食に熱心に取り組む人がいたりしますが、ほどほどにしておいた方がよいのでは、と思うことがあります。
栄養バランスという観点からすると、やはり消化の良い良質なたんぱく質を摂取することが大事です。

むくみの原因が低アルブミン状態ではない場合には、症状をとるのにいくつかの方法があります。
「リンパドレナージ」やソフトなタッチでリンパの流れを良くする「整膚」のほか、リンパや血流を改善するために筋肉を強くしてドレナージ力を上げるという「筋膜トレーニング」という方法などがあります。

■生化学の観点からの補足
たんぱく質のもとになるアミノ酸が結合する時、その反応過程で、水分子が増えます。このたんぱく質の「同化」作用により、細胞レベルでは、「みずみずしい」状態が出現します。
細胞分裂の盛んな赤ちゃんや子供の肌が、みずみずしい理由です。

反対にたんぱくの「異化」作用には、水が使われて分解していきます。
高齢になり、代謝が鈍って、異化作用が増えると、細胞の水分がへり、しわが増えることにつながります。
これらは、からだの細胞の中で起こる生理現象です。

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