SINGA宝塚クリニック|がん治療・統合医療

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元気になるために

院長 林博文からひとこと

Doctor's Column

5.生理と病理という見方

病気というものは、病名がついてはじめて正式に認識されるという要素があります。

病名がつかないうちは、
まだ、単にその人の体の中で起こっているある種の現象です。

自覚症状がほとんどないままに、病気が進む場合もあります。
その場合には、さまざまに検査をしないと、病気の正体をつかむことはなかなか難しいものになります。

いずれにしても、診断されて、はじめて、病気と認識されます。

 

いわゆる病気とは、
「病気と認識されるまでは、体内で起こっているある種の生理現象のひとつ」
と考えることができます。

少し通常の活動と何らかの形で、
ずれた作用が働いた生理現象と考えることもできます。
通常の生理現象から逸脱した病理現象の背後にも、普通の細胞の営みがあります。

そうだとすると、その「逸脱した生理現象」だけに焦点をあて、
ことさらそれだけを問題視して、「力づく」で対処するのは、
体の中のすべての営みに対する「見方」として、
はたして、本当に適切かどうかという疑問がわいてきます。

そうした見方も、ちょっとは、してみたいと考えています。

別の言い方をすれば、病理現象にばかり目を奪われて、
全体の流れを見失うのは、決して賢明ではないのではないだろうかと思っています。

病気に振り回されないためにも、
こうした視点を少し持ってみるのも有効かと思います。

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